休職そして解雇

2カ月の休職期間が過ぎようとしていましたが、病気の方は治る
気配がありませんし、その時点ではパニック障害という病名も
知りませんでした。医師の診断は「自立神経失調症」でした。でも
いろいろと調べていくうちに、閉所恐怖症・対人恐怖症・閉鎖恐怖
高所恐怖症、いろいろ複合的な症状がある事がわかってきました。
病気を調べていくうちに、広場恐怖という言葉にもつきあたりました。
どうやら、私の病気はパニック障害なんではないかとわかってきたの
です。まあ病名がわかったからと言って、病気が治るわけでもない
のですがね。でもそれによって、ようやく治療方針が明確なものに
なってきたのです。休職している2カ月間で、いろいろな薬を試し
ました。副作用もいろいろ出ました。副作用のおかげで薬を見るの
も嫌になった程です。薬のパッケージを見るだけでも、吐き気が
する時期もありました。休職の2カ月間は、とても体を休めるという
状況では、なかったですね。病気を治すために必死でした。でも
焦れば焦る程、病気はよくなりません。そして時間だけが経って
いきました。まもなく、休職期限の2カ月が迫ってきて、会社から
今後の事で、呼び出しがありました。その日も会社に行くという
プレッシャーだけで、吐き気や目眩いがしたのを覚えています。
どうにか、会社にたどり着き、私の方から、辞表を提出するので
辞めさせてくれと、お願いしてきました。会社からは、止められ
ましたが、こんな状況では仕事はできません。結局、病気に負けた
ような形になってしまいましたが、これ以上、悪化させない為にも
私の中では辞めざるえなかったのです。会社を辞めると決まった時
には正直、ホッとしました。が、辞める間際で、会社からの未払い
賃金などが残っており、最終的には少し揉める形での退職となり
ました。結局、労働基準監督所を通して、未払い賃金の件は解決
してもらいました。私が会社の仕事の重要な部分をやっていたので
引き継ぎなしで、辞めてしまったために、会社の方でも大変だった
ようですが、もう辞めてしまえば関係ないですからね。金銭的な
部分で不安はありましたが、なにしろ体があっての仕事ですから
今は辞めた事は後悔していません。なんにしろ、かなり鍛えられた
会社ですから、失う物より、得た事の方が多かったかな。また病気
が治って、次のステップに移る時にかならず役に立つだろうと思って
います。そして、パニック障害の本格的な治療が始まりました。
始めのうちは、薬物療法とカウンセリングを受けていました。会社
を辞めた事によって、ストレスから開放され少しはよくなるかな
と思っていたのですが、時すでに遅しというか、思った程はよく
なりませんでしたね。もっと早くパニック障害に気付いていれば
よかったと後悔しました。そして1年間の治療が始まります。